老害というもの


年長の人間を軽蔑するような言動は個人的にどうかと思うので、
プロ野球関連の話題で最近よく目に付く「老害」という言葉は好きではない。


なのだが、最近のプロ野球関連における組織側・経営側の態度は目に余るものがある。
さすがにこれは、「老害」と叫ぶ人々の気持ちに共感を覚えてしまう。
それが一層感じられたのは、今日のニュースを見た時のこと。


今日はプロ野球史上初のストライキ決行の2日目。
ニュースはこぞってこの有難くない時代的瞬間を取り上げていた。
で、今回のストを理由にコミッショナーを辞任したあの根来氏がテレビに映っていたわけだが、
マスコミ陣の間を満面の笑みと共に颯爽と歩く姿がとても印象的だった。
報道陣に対する愛想の笑顔なんかではなく、
「やっと厄介事から開放された」という晴れやかな笑顔。
それを見て確信した。「コイツは絶対、プロ野球の発展とか普及とか、そんなことは一切合財考えて来なかった人間だ」と。


なるほど。こういうのが「老害」というのか。
「年寄りは早く死ね」と言う人間の気持ちを、知りたくもないのに分かってしまった一瞬だった。